病院ロケができない? 徳洲会事件にTV・映画業界が困惑
実際、この病院では、そうそうたる人気作品がロケを行っている。現在放送中のドラマでは、椎名桔平主演の「刑事のまなざし」(TBS系)。前クール放送作品では、小泉孝太郎主演の「名もなき毒」(同)で使われた。NHK連続ドラマ「あまちゃん」で主人公アキの親友ユイの父親(平泉成)が入院した病院だったのは、知る人ぞ知る話だ。インターネットサイト「ドラマ・映画ロケ地ガイド」でさらに調べると、松嶋菜々子「救命病棟24時」(フジ系)や坂口憲二「医龍」(同)、草彅剛の主演映画「任侠ヘルパー」もロケをしている。
使用中止について、東京西徳洲会病院に聞いた。
「これまでドラマや映画ロケに使用を許可していたのは7階です。もとは療養棟でしたが、医療制度変更で数年前に病室として使えなくなり、フロアまるごと空いたからです。ロケのスタッフが代表して1名、人間ドックを受診していただくことが、使用料がわりでした。10月以降、その7階に新たな病室がオープンし患者さんが入院されたため、ロケを中止しました。建物の外観をロケで使用することについては、今後も対応していきます」