3冠獲得 レオ様「レヴェナント」は日本でもヒットする?
大ヒットに向け、万全の態勢といえそうだが、近年は“アカデミー映画”といっても客入りはメタメタで、前回の作品賞受賞作「バードマン」の興行収入は10億円未満。この数字がどのくらいかといえば、邦画トップの「妖怪ウォッチ」(78億円)の8分の1程度だ。そんな中、レオ様映画はどんな成績を残すのか。映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、「人気、知名度ともに申し分ないディカプリオの主演男優賞受賞は興行に大きなプラスになる」とした上で、こう続ける。
「興収100億円を突破した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』といった強力なシリーズものは別として、洋画、特に米映画の置かれている状況はここ数年芳しくありません。若い世代の客足が伸び悩んでいるのです。こんな物騒な時代ということもあって、過激なバイオレンスの描写は敬遠されがちでもある。夢やドキドキ感もある宇宙ものやディズニーのアニメが人気を博す傾向が続く中で、どれだけ『レヴェナント』は観客を集められるのか。米映画全体の底力が試されるのではないでしょうか」
2000年代に入ってレオ様が最も稼いだ映画は、02年の「ギャング・オブ・ニューヨーク」の興収30億円。タイタニック(262億円)超えは無謀でも、男を上げるか下げるか、注目だ。