1日を振り返る“儀式” おりも政夫が語る「寝酒」の効能
若い時は弱かったですね。飲むと顔がすぐに赤くなるし、すぐ寝ちゃいました。25歳の時にフォーリーブスを解散してひとりの仕事が増えた頃からです、飲むようになったのは。ひとりになって増えた舞台の仕事の時は30日間の公演なら29日は飲んでいた。とくに楽しかったのは左とん平師匠と小野ヤスシさんと飲んだことかな。とにかくおふたりともハジケてる方なので、歌って踊って楽しいお酒でした。僕もそのペースについていくのに必死だったのを覚えています。
ただ、飲むと眠くなっちゃうタイプだから、クラブとかに飲みに行った時も、1杯で寝ちゃうことがあった。お店の人に「寝に来たの?」なんて笑われたりもしてね。それでも毎日欠かさず飲んでます。
■寝酒は一日の“最後の仕上げ”
とくに寝る前の「寝酒」。これは僕にとっては“儀式”のようなものです。たくさん飲んで帰った時も飲みます。ひとりで飲む時もあるし、女房が相手をしてくれる時もあります。映画を見ながら飲んだりもね。
地元の居酒屋かなんかで飲んだ時はすぐに酔って帰宅するけど、それでも飲む。一日の“最後の仕上げ”として。その日起きたことを振り返りながら、あの時の発言は相手に失礼じゃなかったかとか、次のステージではこうやったら面白いんじゃないかとか。何か思いついたらメモに残しておくんだけど、次の日に見ると明らかに酔って書いたなってわかることも多いけどね。