高校の同級生の三浦友和 清志郎にRC再結成を持ちかける
1991年が明け、RCサクセションは活動を休止した。RCの事務所「うむ」は解散、清志郎は個人事務所「ベイビィズ」を設立して次のステップに入る。
清志郎の勢いはここでも止まらない。清水建設のCMソングに起用された「パパの歌」(作詞・糸井重里、作曲・忌野清志郎)、その第2弾「パパの手の歌」(作詞・作曲=同)など次々にヒットを飛ばし、坂本冬美、細野晴臣と組んだ異色ユニット「HIS」も大成功した。
一方、仲井戸麗市(チャボ)は、ソロ活動と並行し、THE STREET SLIDERSの土屋公平(蘭丸)と「麗蘭」を結成、脚光を集めた。
清志郎とチャボは、それぞれ順調なスタートを切った。が、しかしその内心はいかばかりだろうか。
「バンドも長くやっていれば、いろんなことが起こると思います。50年以上も続いているローリング・ストーンズはもう超別格の奇跡に近いですよね。この時、RCはデビュー20周年を迎えていました。エレキ編成後から数えても10年以上です。十分長いですよね。活動休止について清志郎さんは『大失恋した気分』とたとえ、失恋の『後遺症』が1年ぐらいは続いたと。新しいバンドを始める気分になれなかったと語っています」