清志郎にRC再活動を訊くと…「すぐにはムリだ」と答えた
時代を席巻したRCサクセションもついに終焉期を迎える。87年2月、清志郎は初のソロアルバム「RAZOR SHARP」を発表した。
「当初、RCのロンドンレコーディングという話だったのですが、清志郎さん以外のメンバーが難色を示したため、単身で渡英することになりました」
イギリス屈指のバンド、イアン・デューリー&ブロックヘッズのメンバーを起用したレコーディングは、ロンドンに1カ月ほどの滞在となった。
「清志郎さんの中で何かが変わったのでしょうね。外国のミュージシャンたちの自己主張に感化された。『伝わろうが伝わるまいが自分のことを主張しないとダメなんだ』と言ってました。清志郎さんはこのソロワークを『自分の人生の分岐点』と語ってます」
3月にはそのメンバーが来日し、ソロツアーも行われた。
「言葉の壁などカンケーないんですね。ドラムのチャーリー・チャールズとふたりでドライブして、温泉に行ったそうです。『お風呂の入り方を教えたんだ。公衆浴場では、手ぬぐいで前をさりげなく隠すんだよ、とかね』と、笑いながら話してました」