「叩き上げだから期待できる」というのは違和感しかない
菅官房長官が勝つことで間違いなさそうな自民党総裁選。テレビを見てると「苦労人」「叩き上げ」「シャイ」「パンケーキが好き」という人物像に触れた報道もどきのバラエティーショーを目にしました。
「叩き上げだから期待できる」なんていう市井の声を流してるのを見ると違和感しかありません。なら叩き上げの真逆にいた人間をなぜあれほど長く在任させていたのでしょうか。そもそもなぜ叩き上げが注目されるほど世襲だらけになってしまったのでしょうか。世襲議員の能力についてはかなりバラツキがあり、その中でもポンコツ世襲議員が生まれる問題について考えてみました。
地盤、看板、カバンの3バンが必要といわれる選挙。そして身内なら3つとも揃ってるからいとも簡単に受かってしまう今の選挙制度。私が考える問題点は2つ。
まずカバン(お金)ですが例えば議員だった父親の政治団体を受け継ぐ(もしくは子供の団体に寄付)の際の税制です。世間が莫大(ばくだい)な相続税を支払ってるところを、政治団体を使えば資金や資産を全くの無税で相続。だいぶ昔に上杉隆さんが週刊誌で書いてたのを読んで憤った記憶があります。自宅さえ政治団体の持ち物として扱ってる議員も多いとか。国会議員の資産を発表してるのも本当のところは眉唾もんですよね。