著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

何よりも楽しみな打ち上げもバカ話もできない寄席なんて…

公開日: 更新日:

 まもなくお盆ですね。寄席は本来ならお正月、ゴールデンウイーク、そしてお盆は稼ぎどきなんです。そして春と秋にはお披露目興行。これは真打ち昇進や名跡の襲名で、お祭り的な盛り上げをすることで閑散期を生まずになんとなく一年をうまく運営する寄席の様式。ところが今年はコロナのせいで3月からの真打ち昇進披露が途中で中止に。現在、8月から新宿末広亭でやり直しの興行を行ってますが、収容人数は定員の半分の150人まで。楽屋も密を避けるため出演予定のない芸人は入れません。本当は新真打ちを慕って先輩、同期、後輩たちがうじゃうじゃ集まって終演後数十人で打ち上げに行くまでがお披露目なんですが打ち上げ禁止令が協会から出てますのでそれもかなわず。

 11日から始まるお盆興行も上野鈴本演芸場の昼席はうちの師匠、3代目円歌が長い間トリをとるのが恒例でした。十数人いる弟子たちが入れ代わり立ち代わり寄席に集まり、他の出演者を含めた20人ほどを引き連れて、ウナギの伊豆栄をはじめとした高級店で連日打ち上げをしたものです。

 しかし、今年は私も出演の出番を15、16日と2日いただきましたが高座を終えればそそくさと楽屋をあとにしなければなりません。私にとっての寄席は高座の大切さはもちろんですが、楽屋でのバカ話や打ち上げでのバカ話、2次会、3次会でのバカ話が何よりの楽しみなんですけどね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…