綾瀬はるか初主演の月9で寝落ち者続出…話題先行で撃沈した広瀬すず「ネメシス」再来の悪夢
「ミステリーものは、ストーリーの大枠がしっかりしていたら初回を見てもらえることが多い。ですが、初回で真相に迫るための目的や意義がはっきりさせることができず、視聴者の共感を得られないとラブコメなど以上に次回を見てもらうためのハードルが高くなってしまいます。どれだけ豪華キャストをそろえても、事件そのものに興味がわくような作りや展開にできないとなかなか次に繋がりにくいのです」(ある演出家)
前期の「ミステリという勿れ」は、1話~2話で区切りのつくエピソードが多く、一つの謎が解決されたら、次の謎を匂わせるという仕掛けや展開がうまく作用していた。両作品とも原作があるため、演出上の制限があるとはいえ、今回の「元彼の遺言状」の初回はもう少しテンポ良く話を運ぶことができたはずだ。欲張らず60分の枠に収めてもよかった。ドラマの初回は出演者の顔合わせ的な要素もあるが、今後の方向性を視聴者に位置付ける必要もある。しかし今回は謎が謎のままとして終わり、伏線が回収される雰囲気を感じさせないまま、いたずらに90分間の放送時間が過ぎていった印象が否めない。
■櫻井翔&広瀬すずのダブル主演で話題を呼んだ「ネメシス」