絶妙配役の「ファーストペンギン!」 堤真一を見ると「セーラー服と機関銃」を思い出す?
森下氏といえば、かつての「JIN─仁─」(TBS系)シリーズをはじめ、NHK朝ドラ「ごちそうさん」や、「義母と娘のブルース」、昨年の「天国と地獄~サイコな2人~」(いずれもTBS系)など、数々の人気ドラマを手がけてきたヒットメーカーだ。
「奈緒さんの親しみやすさもあって、『ファーストペンギン!』は老若男女、家族揃って安心して見ていられる。NHKの朝ドラで放送しても違和感がなさそうです。ベタな恋愛ドラマより、年齢や性別を超えた仲間同士の友情とか、シングルマザー、そして不器用だけど情に厚いオジサンたちが奮闘する姿に、なぜだか胸が熱くなってくる。そんな視聴者の心に寄り添った脚本ですね」(山下真夏氏)
■“あしながおじさん”的な役柄がハマる
さらにキャスティングも「絶妙です」と、前出のテレビ誌ライターがこう続ける。
「奈緒さんを支える堤さんの船団長役を見ていてフト思い出したのが、2006年に放送された連ドラ『セーラー服と機関銃』(TBS系)。堤さんは、長澤まさみさんが演じた弱小ヤクザの女子高生組長を支える若頭役でしたが、堤さんって女性に手を差し伸べる“あしながおじさん”的な役柄がハマるんですよね。あと共演に鈴木伸之さんとか上村侑クン、速水もこみちさんを出したり、イケメンもさらっと散らばせている。女性視聴者の心もうまく掴んでいると思いますよ」
その上村、「ファーストペンギン!」が初の連ドラレギュラー出演で、来年は主演映画2作の公開が控えているという。確かに絶妙だ。