「エルピス」「Sister」「舞いあがれ!」が好評価 ドラマ勢力図「西高東低」に変わったワケ
関西制作の秋ドラが面白いともっぱらだ。その筆頭が長澤まさみ(35)主演の月10ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ制作・フジテレビ系)だろう。
「死刑囚の冤罪疑惑を3人のテレビ局員が取材を重ね、真実に迫るというストーリーですが、演出を映画『モテキ』『バクマン。』を手がけた大根仁監督が担当し、プロデューサーはTBSで『カルテット』などに携わった佐野亜裕美氏。脚本は、昨年放送されたNHKドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』で文化庁芸術祭大賞を受賞した渡辺あや氏。すごいトリオですよ。役者の演技はドラマにありがちな大袈裟なものではありませんが、毎回あっという間に1時間が過ぎていく感じです」(芸能ライター・弘世一紀氏)
関西制作といえば、深夜ドラマ枠の「Sister」(読売テレビ制作・日本テレビ系)も話題だ。山本舞香(25)と瀧本美織(31)のダブル主演で、再会した妹の初恋の人が姉の婚約者になっていて、姉が、可愛がっている妹を男に襲わせるという初回から戦慄が走るラブサスペンス。
「瀧本がサイコパスな姉を雰囲気たっぷりに演じていることに驚きが広がっています。これまでかわいい、元気いっぱい、性格の良いお嬢さんといった役柄が多く、とてもこのような雰囲気を醸し出せる女優ではありませんでしたからね」(ドラマ制作関係者)