「不適切にもほどがある!」第5話で衝撃展開! 阪神・淡路大震災を描いた宮藤官九郎の狙い
「クドカンのドラマでは、『あまちゃん』で東日本大震災を経験した主人公のアキ(のん)と、ユイ(橋本愛)がトンネルを駆け抜けていくラストシーンも印象的でしたが、彼の地元である東北を舞台に、震災をこう描くのかと驚かされました。今回もコメディー要素満載の中で、いきなり阪神・淡路の震災が描かれたことに驚きました」
クドカン自身、東日本大震災の時は、実家の宮城県で被災した母と姉夫婦と1週間連絡がつかなかったという。
■「主人公と死が直結」
「彼のドラマは『俺の家の話』しかり、『木更津キャッツアイ』しかり、主人公と死が直結しているものが多いんです。痛みがあるから、ガハハと笑いながら能天気に暮らしていられることの幸せや、命があることの凄さをズシンと伝えてくる。それを“闘病モノ”などで描くのではなく、こうした話の中で描く凄みを感じますね。『あまちゃん』だって、98%は大笑いさせているのに、後の2%で号泣させるというような。今回も全く想像もしてなかったところで入れてきました。ちなみに『いだてん』でも関東大震災が庶民の目線で描かれていますね」