テレ東「激録・警察密着24時‼」の闇は広がるか…識者は「初動の好印象が反転しかねない」と指摘
■当初はそれほど悪印象ではなかったがゆえに印象が180度反転
これに対しては同月30日の会見で番組の放送中止発表や、6月19日に同番組がBPOの審議入りをしたことがテレ東のニュース番組「ワールドビジネスサテライト」で報じられたほか、翌20日にはスポーツニッポンが『テレ東、自社の不祥事を報道 「警察密着24時」巡り 「これは凄い」「さすが俺たちのテレ東」称賛の嵐』との見出しでネットニュースを配信するなどしていた。
影山氏はこれらの動きについて、「テレ東に対する視聴者の心象は改善傾向にあったが、今回の新要素の発覚で、その腰が折れた」と分析する。
「問題発覚以降、比較的先手を打っていたと言えるテレ東の対応に対し、世論は同情的で『他局よりはマシ』といった雰囲気でした。テレ東といえば、どちらかといえば『テレビ業界の良心』とでもいう雰囲気をまとっていると視聴者から感じられがちな局だからです。しかし、今回、新たな問題が出てきたことで、『何だ、他局と同じじゃないか!』という世論に変わりつつあるように感じます。そうなると、これまで視聴者に抱かれてきたイメージが反転し、一気に悪印象を持たれかねません」