テレ東「激録・警察密着24時‼」の闇は広がるか…識者は「初動の好印象が反転しかねない」と指摘
いったんは終わったかに見えた騒動が再び拡大を始めるか。テレビ東京は6月27日の定例社長会見で、同局が昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時‼」について、「摘発の日」というテロップが入った映像が実際には前日に撮影したものであることが判明したと明らかにした。
問題となっている昨年の放送では、愛知県警が会社役員ら4人を不正競争防止法違反の容疑で逮捕した件を特集したが、これについて同局は今年5月28日、番組中に不適切な内容があったとして番組公式ページで謝罪。さらに同月30日には、番組を今後は放送しない方針を定例社長会見で発表したばかりだった。
新たな「爆弾」とも思える要素が出てきたわけだが、日刊ゲンダイDIGITALの取材に対し、同志社女子大学でメディアエンターテインメントを研究する影山貴彦氏は、「今までテレ東が視聴者から集めていた信頼が崩壊しかねない」と指摘する。
5月28日の時点で問題として表面化していたのは、不正競争防止法違反で逮捕された4人のうち3人が不起訴になったことを取り上げていなかったことや、被疑者が「逆切れ」したといったナレーションをつけるなど、事実にそぐわない演出があったという点だ。