蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット
今作での彼女の“変貌”の要因を、24年1月に、ユマニテ(安藤サクラ・岸井ゆきの・門脇麦ら演技派が多数所属)から、北川景子・新木優子・永野芽郁らを擁するスターダストプロモーションに移籍したことによる戦略の違いと考察する声もあるが、理由はそれだけではない気がする。
かつて某主演級女優のマネジャーから、その女優が20代になってステップアップするために、担当のヘアメークアーティストを変えて、戦略的にビジュアルのイメージを一新させたという話を聞いたことがある。
女優には、そういうふうに「変わるべき時期」が必ずある。
22歳になった蒔田彩珠にとっては、それが今なのだろう。今回の役は、内面の変化だけでなく、制服の着こなしもスカート丈が短めでビジュアル面でも洗練されていて、「新しい蒔田彩珠」を印象付けている。彼女も「この役なら変われる」と感じたから、オーディションで「とにかく富永を演じたいという思いをぶつけた」(公式インタビュー)のだと思う。
演技派子役時代の彼女のイメージを花にたとえると淡い紫色のアネモネだったとすれば、「御上先生」での彼女はヒマワリのような強さがある。
今の彼女なら、恋愛ドラマ、職業もの、シリアスなヒューマンドラマから時代劇まで、どんなタイプの主人公も似合いそうだ。