「認知症」発症の真犯人説 脳を壊すタンパク質“タウ”って何?
これらの認知症はいずれも異常なタウによって引き起こされる病気ということで、「タウオパチー」と呼ばれている。
「タウの種類や異常な形、それに病変の広がる脳の部位が異なりますが、タウの異常によって起こると考えられています」
これが本当なら、脳内のアミロイドβの減少を期待してアーモンドやクルミなどのナッツ類を食しても認知症阻止には役立たないことになる。 一方、タウに関して、ワインや果物ジュースなどに多く含まれるポリフェノールや緑茶に含まれるカテキンなどは少なくとも試験管内での実験では異常なタウを増やさない効果はあるという。
計算などの脳トレがどの程度認知症に対しての予防効果があるか、散歩などの軽度な運動療法の効果も含め、アミロイドβではなく、タウの蓄積を指標に効果を調べる研究が今後必要だ。