「認知症」発症の真犯人説 脳を壊すタンパク質“タウ”って何?

公開日: 更新日:

 これらの認知症はいずれも異常なタウによって引き起こされる病気ということで、「タウオパチー」と呼ばれている。

「タウの種類や異常な形、それに病変の広がる脳の部位が異なりますが、タウの異常によって起こると考えられています」

 これが本当なら、脳内のアミロイドβの減少を期待してアーモンドやクルミなどのナッツ類を食しても認知症阻止には役立たないことになる。  一方、タウに関して、ワインや果物ジュースなどに多く含まれるポリフェノールや緑茶に含まれるカテキンなどは少なくとも試験管内での実験では異常なタウを増やさない効果はあるという。

 計算などの脳トレがどの程度認知症に対しての予防効果があるか、散歩などの軽度な運動療法の効果も含め、アミロイドβではなく、タウの蓄積を指標に効果を調べる研究が今後必要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 2

    ソフトB近藤健介の原動力は「打倒 新庄日本ハム」…憂き目にあった2022年の“恩返し”に燃える

  3. 3

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  1. 6

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  2. 7

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  3. 8

    藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団

  4. 9

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 10

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か