虫歯は自然に治るのか? 歯科医に聞いた

公開日: 更新日:

 ユニオルソ矯正歯科(東京都豊島区)の篠原親院長が答えてくれました。

「虫歯はごく初期段階であれば、自然治癒が可能です。ただし、それは放置していいということではありません」

 虫歯とは、簡単にいえば歯垢の中の酸が歯のカルシウムを溶かす(脱灰する)こと。表面のエナメル質だけが脱灰した段階なら、唾液の中のカルシウムによって歯の表面が再石灰化することが期待できます。この事実が判明してから、「初期の虫歯はなるべく治療しない」との方針を取る歯科医師が増えてきたのだとか。

「とはいえ、虫歯が自然治癒するためには口内環境を良くしなければなりません。そもそも、口内環境が悪いから虫歯になっているのであって、そのままでは虫歯が進行するのは目に見えています」

 実際、初期の虫歯と診断されてから半年ほど放置した人は、漏れなく歯の深部まで穴があいているそう。こうなると、歯を削って治療するしかありません。

 そうならないために、定期的な通院は必須。歯科医院では、経過観察をしながら、再石灰化のために歯の表面の細菌膜を除去したり、特殊なレーザーで歯を補強したりすることもあるそうです。

「もちろん食後の歯磨きは徹底する。砂糖の摂取を控えることも大切です」

 大事な歯を削らなくて済むように、初期のうちに正しくケアしましょう!

【連載】?に答えます

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか