帽子は薄毛の原因なのか
ずっと帽子をかぶっていると、いかにも頭皮に悪そう。 メンズヘルスクリニック東京の小林一広院長に聞きました。
「帽子が薄毛の原因になるという話は、完全なる都市伝説です。帽子をかぶろうとかぶるまいと、個人差はありますが、年齢を重ねれば薄毛になるのです」
多くの男性が加齢とともに薄毛になるのは、男性ホルモンのテストステロンが加齢に伴ってジヒドロテストステロンに変化し、毛母細胞を攻撃するようになるから。
テストステロンがジヒドロテストステロンに変化し始める時期や変化の度合いには個人差があり、遺伝が大きく関わっています。しかし、変化する原因は「加齢がすべて」だといいます。
「帽子をかぶって頭皮に汗をかいたり、頭が締め付けられたりすると、発毛が阻害されるような気がするのでしょう。しかし、それらが薄毛の原因になるという医学的根拠はありません」
薄毛の原因についてはさまざまな俗説がありますが、医学的に証明されているのは「遺伝」と「加齢」だけだそうです。もし帽子が原因だとしたら、「野球選手はみんな『波平さん』みたいになっているはず」と小林先生は言います。
「日差しの強い季節なら、むしろ帽子をかぶることをお勧めします。紫外線を浴びると頭皮は老化します。頭皮は髪の生える“畑”ですから、健康に保つことが鉄則です」
夏は紫外線から、冬は寒さから、帽子で頭をガードしましょう!