著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

人口が増える県・減る県 秋田県は8年後、現在の87%に

公開日: 更新日:

 今回は自治体の「人口の増減」を見ていくことにします。人口は医療と直接関係しない、人口よりも高齢化率のほうが重要という意見もあることでしょう。しかし、人口はあらゆる行政サービスの源です。

 人口が増えれば必然的に住民税や地方交付税が増え、住民のニーズに応じて病院の整備やワクチン接種の低額化・無料化などができるようになります。逆に人口が減ってしまうと、地元の病院が縮小されたり、場合によっては自治体そのものが周辺の市町村と合併という話になったりします。とくに国民健康保険介護保険は市町村単位で運営されていますから、大きな影響が避けられません。

 ご存じのとおり、日本はいま人口減少に直面しています。国立社会保障・人口問題研究所によれば、団塊世代が後期高齢者になる2025年は、2015年と比べて約95.3%(1億2660万人→1億2066万人)にまで人口が減ると予想されています。つまり約600万人、現在の千葉県の人口に匹敵する人数が減ってしまうのです。

 ただし、減り方には地域差があります。〈表〉は各都道府県の2025年の推計人口が、2015年と比べて何%になるかをまとめたものです。沖縄県だけは、わずかながら人口が増えると予想されています。首都圏の各都県は緩やかに減少していきます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  2. 2

    「負けた」はずの琴桜が「勝った」ウラ事情…疑惑の軍配が大炎上《翔猿がかわいそう》

  3. 3

    大谷が2026年WBCを辞退する可能性…二刀流継続へ「右肘3度目手術」は絶対避けたい深刻事情

  4. 4

    広島先発投手陣に忍び寄る疲労の影…9月は防御率が大幅悪化

  5. 5

    小泉進次郎氏「死ぬまで働け」戦慄の年金プラン “標準モデル”は萩本欽一…なんでそうなるの?

  1. 6

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  2. 7

    SMAPファン歓喜!デビュー記念のラジオ番組で思い出す「SMAP×SMAP」“伝説の5人旅”と再結成の実現度

  3. 8

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 9

    貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端

  5. 10

    《柳田悠岐 #2》人並み以上のスピードとパワーを兼ね揃えていたがゆえの落とし穴