ワクチン
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HPVワクチン訴訟 本人尋問「衝撃事実」で広がる波紋
「腕や指先の痙攣が止まらず、ベッドの上で手足をばたつかせて跳ね回る少女」 子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)の副反応として報じられた映像が脳裏に残っている人は多いだろう。「危険なワクチン」との認識が世間に広がった要因のひとつ...
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HPVワクチンをめぐるナラティブとエビデンス
今月中旬、東京都練馬区内で開かれたワクチンに関するドキュメンタリー上映会を取材した。「HPVワクチン!それでもあなたは、打ちますか?私たちの声を聞いてください!子宮頚がんワクチン被害者は訴える」というタイトルから分かるように、終始“...
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反ワクチン・反WHO大規模集会で見えたのは「信者ビジネス」展開と「陰謀論2世」培養
5月最終日の金曜午後、東京・日比谷公園の大音楽堂で反ワクチン・反WHOを掲げる大規模集会「WHOから命をまもる国民運動大決起集会」が開かれた。 平日にもかかわらず、4月に池袋で行われた5000人規模の反ワクデモをはるかに上回...
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小林製薬「紅麴」サプリ問題に“反コロナワクチン”派が反応…SNSでは厚労省との熾烈な攻防
小林製薬の製造・販売するサプリメント「紅麹コレステヘルプ」で健康被害が相次いでいる問題で、同社は29日会見を行った。また新たに1人死亡者が出たと発表し、これで関連が疑われる死亡者が5人になった。 同社によるとこのサプリには想...
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X JAPANのHEATHさん死去で科学的根拠なき「ターボ癌」トレンド入り 反ワクチン陰謀論が再燃か
感染拡大が懸念される冬を前に、新型コロナのオミクロン株の派生型に対応したワクチンの接種が各地で始まっている。それに伴い、一旦は沈静化していた陰謀論も再び蠢き始めたようだ。 22年にワクチン接種会場に押し入ったことで、建造物侵...
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5類移行の新型コロナ、最後の無料ワクチン接種は「まだ打つべきなのか」専門家に聞いた
20日から始まった新型コロナのワクチン接種。生後6カ月以上の全ての人が無料で受けられる「最後の接種」となり、期間は来年3月末まで。65歳以上の高齢者など重症化リスクの高い人は「接種勧奨」や「努力義務」の対象となっている。 た...
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厚労省が迷走…今秋接種ワクチン「ファイザー製一本化」の大問題
7月28日、厚労省は秋以降接種予定の変異株対応コロナワクチンとして、ファイザーから2000万回接種分、モデルナから500万回分を購入することで合意したと明かした。迷走の上、問題だらけの決着だった。背景をご紹介したい。 実は、...
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日本は破傷風大国、発症率は米国の9倍…1968年以前の生まれは要注意 高齢者はワクチン接種を
破傷風ワクチンの接種を希望する60代の女性が、私の外来を受診した。 「なぜ、破傷風ワクチンを打とうと思ったのですか」と聞いたところ、「最近、80代の母が破傷風で亡くなったからです。調べたら、母も私も破傷風の予防接種を受けていま...
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統計やデータを見れば政府の倫理観が見えてくる 厚生省のワクチン接種には問題あり
政府には高い倫理観が求められますが統計やデータを見ると倫理的問題が分かります。 1992年から自動車運転時のシートベルト不着用の事故死が多いという理由で一般道でもシートベルト着用が義務化されました。シートベルト義務化前にシー...
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日本でコロナワクチン「年1回」接種が急浮上…米国案に従って大丈夫か、専門家に聞いた
新型コロナウイルスのワクチン接種を年1回とする案が急浮上している。厚労省の専門部会は26日、会合を開き、今後の接種回数や対象者などを議論。米国で年1回の接種が検討中であることなどが報告され、出席者からは「年に1回は接種を受ける人には...
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コロナワクチン有料化「1回9700円の自費」は国民や医師を苦しめる
国費により無料で行われている新型コロナウイルスのワクチン接種。現在の無料接種を有料化する議論が国、政府で進められている。無料化による国費は昨年1年間で2兆3396億円がつぎ込まれているのである。 新型コロナウイルスは現在、感...
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インフルワクチンは筋肉注射にするべきだ 日本だけが皮下注射の弊害
今冬、コロナとインフルエンザの両方が流行しそうだ。専門家は両方のワクチンを接種するように勧めている。実は、この2つのワクチンは接種方法が違う。コロナワクチンは筋肉注射、インフルワクチンは皮下注射だ。なぜ、違うのだろうか。 実...
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インフル&コロナワクチン同時接種「不安」6割 政府は「問題ない」との見解
新型コロナウイルスの第8波が拡大傾向の中、今冬は季節性インフルエンザの同時流行が懸念されているが、政府が「問題ない」との見解を示しているコロナとインフルのワクチン同時接種について、「不安」を感じている人が6割に上ることが民間調査で分...
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オミクロン株対応の新ワクチン接種率わずか9.7%…大量キャンセルのナゼ?
新型コロナの感染を防ぐ鍵として期待されている、オミクロン株に対応する新ワクチンの接種が進んでいない。開始からすでに2カ月近く経つが、オミクロン株対応ワクチンの接種回数はこれまで全体で1227万1194回、接種率は9.7%にとどまって...
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戦後最大「超過死亡」の謎…ワクチン接種との関係はあるのか?
新型コロナ感染症のパンデミックをめぐる謎の一つに「超過死亡」がある。超過死亡とは、死亡者の数が例年の水準にもとづく予測値に比べてどれだけ上回っているかを示す指標。対前年比の死亡者数が一つの目安になる。 2021年の国内全死亡...
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新型コロナ第8波の死者数は第7波の3倍のペース! 同じウイルス「BA.5」なのになぜ?
「第8波につながる可能性もある」──。新型コロナの感染急拡大を受け、加藤厚労相は9日、こう懸念を表明した。政府は「先手先手で取り組む」と危機感を強めているが、すでに後手に回っているかもしれない。第7波の感染拡大初期よりも死者数が深刻な...
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ワクチン接種と副反応被害 因果関係の判断に重要な「白木3基準」
新型コロナワクチン接種の副反応疑いで重篤な被害を受けた人や遺族は、「予防接種健康被害救済制度」に基づいて医療費や、障害年金、死亡一時金などの補償を申請できる。民法の損害賠償請求では事実と結果(接種と死亡の因果関係)に「高度の蓋然性(...
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新型コロナウイルスのすべての変異株に有効な「ユニバーサル中和抗体」とは
新型コロナウイルスの感染収束を妨げ、次々に置き換わった変異株が登場するオミクロン株。 兵庫県と神戸大学大学院医学研究科の森康子教授らの研究グループは、初期のオミクロン株から今後現れる可能性のある変異株にも有効だとする抗体を開...
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「原死因」ワクチン接種4事例の詳報 遺体が語る因果関係とは?
大阪医科薬科大学法医学教室は、昨春から今春にかけて警察から依頼された法医解剖例のうち少なくとも「4件」で、「原死因(死亡を引き起こした一連の事象の起因となった疾病または損傷)」は「新型コロナウイルスワクチン接種」と報告している。その...
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第8波懸念「オミクロン株ワクチン」いつ追加接種するのがベストか
オミクロン株対応ワクチンの追加接種が進んでいる。「どうすればいいですか」と聞かれることが増えた。私は、このような質問を受けた時、「すでに3回、あるいは4回接種を済ませているなら、感染が本格化した段階で打てばいい」と助言している。その...
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大阪医薬大法医学教室の解剖…ワクチン2回目接種後に異変、60代男性は肺動脈の断面に血栓びっしり
大阪府高槻市、大阪医科薬科大学法医学教室では鈴木廣一名誉教授ともう一人の教授で、年間160~200体、犯罪や事故、または自宅や路上などで突然死した人の遺体を解剖している。昨年8月上旬、60代男性の遺体が運び込まれてきた。 男...
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広島大が衝撃発表! “サイトカインストーム”発生で症例報告4例全員の体温が「異常高温」
総じて厚生労働省と医学界は、新型コロナワクチン接種と接種後死亡の因果関係の解明には消極的なようにみえる。 そうしたなか、広島大学の法医学、病理学講座を中心とする研究グループが、「Frontiers in Immunology...
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1周忌前にやっと届いた鑑定書 死因とされた「全身性炎症反応症候群」の意味
広島県在住の岡本裕二さんは、新型コロナワクチン接種3日後に自宅で亡くなった長男の死因を知りたくて、地元の自治体窓口に、「健康被害救済制度」の適用を申し出た。遺体を解剖した広島大学法医学研究室が示した死体検案書の死因は「不詳」。納得で...
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広島の30歳男性はモデルナ2回目の3日後に亡くなり…死因「不詳」に遺族は愕然
新型コロナワクチン接種後、体調が急変し、自宅や路上で亡くなるケースがある。医師が看取っていないので、変死扱いになり、警察が「検視」をして死因を探る。遺体は警察医や法医学研究室などが「検案」。必要なら解剖が行われる。 ただし、...
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症例に評価を下す“審判役”のPMDAがワクチンと副反応の「因果関係」を認めない背景
日々、全国の医療機関からPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に新型コロナワクチン接種による「副反応疑い報告」が続々と届いている。 1900件近い死亡例でPMDAが接種と死の因果関係を認めたものは一件もない。まるで厚...
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副反応疑い死亡例は9月4日時点で1854件…その99%以上が「評価不能」判定の不可解
国が医薬品の安全性、有効性を判断するうえで厚生労働省所管のPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が重要な役割を担う。この医薬安全性の審判役=PMDAには医療機関から新型コロナワクチン接種後の「副反応疑い報告」が続々と寄せられ...
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中日・木下投手の死去は「労働災害」の色彩が濃いのに、なぜ遺族に補償金は支払われないのか
働く人が新型コロナワクチン接種で健康被害を受けた場合、労働災害の対象になるのだろうか。 厚生労働省は、接種は「労働者の自由意思に基づく」のだから健康被害が生じても労災保険給付の対象外としている。ただし、ワクチン接種が業務遂行...
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副反応問題に2つの制度で遺族戸惑い…中日・木下投手の妻は「救済申請」までに1年2カ月
どんなに優れたワクチンでも「副反応」は必ず生じる。人の免疫は複雑で多様なため、ワクチンを打てば病原体に対する免疫をつくる「主作用」以外の好ましくない症状も出る。免疫反応が関わっているので、これを副反応と呼び、病気の治療薬に伴う「副作...
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中日投手・木下雄介さん 因果関係「評価不能」判定に妻は「崖から突き落とされた」と
新型コロナワクチン接種後の「副反応疑い」による死亡者が増え続けている。9月4日時点で医療機関から厚生労働省に報告された障害、入院などを含む「重篤」な副反応疑い事例は7798件。そのうち死亡例は1854件を数える。 国内の総接...
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「オミクロン系ワクチン」は急いで打つ必要なし 11月以降の接種で感染予防にもなる
オミクロン株ワクチンの接種が始まった。患者さんから「どうすればいいでしょうか」と聞かれることが増えた。 私は「複数回の接種を終えているのであれば、急いで打つ必要はない」と答えることにしている。それは、どうせ打つなら、重症化だ...