著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

米誌で報告 チャンポン飲みしなければ二日酔いしないはウソ

公開日: 更新日:

 ビールをワインよりも先に飲むと二日酔いになりにくい……そんな話を聞いたことがありますでしょうか。欧州では古くから言われているそうで、お酒を飲む順番によって二日酔いを軽減できるという考え方があるようです。また、「ずっとビールだけ飲んでいれば二日酔いにならないけど、ビールとワインを両方飲む(いわゆるチャンポン飲み)とダメなんだよね」という方もおられるかもしれません。

 そんな中、お酒を飲む順番によって二日酔いの重症度が変わるのかを検証した研究論文が、米国臨床栄養学会誌2019年2月号に掲載されました。

 この研究では、19~40歳の90人(平均23・9歳)が対象となりました。被験者は、①最初にビールを飲み、次にワインを飲むグループ②最初にワインを飲み、次にビールを飲むグループ③ビールもしくはワインのみを飲むグループの3群に割り付けられ、二日酔いの重症度が比較されています。

 さらに1週間後。ビールとワインの順番を入れ替えて、もう一度同じ実験が行われました。すなわち、①のグループではワインを先に飲み、次にビールを飲む。②のグループではビールを先に飲み、次にワインを飲んでいます。また③のグループでは1回目の研究でワインのみを飲んでいた人はビールのみを、ビールのみを飲んでいた人はワインのみを飲みました。

 解析の結果、お酒の種類、順番、いずれにおいても二日酔いの重症度との関連性は示されませんでした。つまり「ビールを先に飲んだほうがいい」というのはあくまで迷信にすぎず、またチャンポン飲みをしないからといって深刻な二日酔いにならないわけではないということです。

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