大阪北部地震で女児犠牲に お宅のブロック塀は大丈夫か?
■建て直しのの目安は?
三井不動産リフォームによるとブロック塀は建築から30~40年が建て直しを勧める目安という。調査を依頼されると、ブロックの内部を調べる。
「まずは鉄筋探査機を使って内部の状態を調べます。ハンディータイプの機械は金属探知機の原理で、鉄筋が入った部分に当てるとピーッと音がする。これで鉄筋の長さと本数が分かり、しっかり工事されているかを知ることができます。本格的に調べるときはX線の探査機を使用。ブロックの表面が軽石みたいに穴が開きポロポロ崩れるようなら、危険な状況とも考えられます」(同社技術推進部担当者)
古いブロック塀の補強によく使われるのが上部をフェンスにする方法。現在のブロックの下3段を残して上部を壊し、その部分をアルミフェンスなどに替える。これで重量が軽くなり、安全性が高まる。費用はフェンスの場合、1メートル四方当たり8000~4万円。ブロック塀を作り直す場合は高さ1・2メートル、幅1メートルで8500~1万5000円が相場だ。
「ブロック塀を補強する『控え壁』を後付けする人もいますが、隣家との境界の壁に作る際、費用分担で揉めることもあります。事前にしっかり話し合っておくことが重要です」(柴尾竜也氏)
まずはプロの安全診断を受けるのがいいだろう。