大阪北部地震で女児犠牲に お宅のブロック塀は大丈夫か?
大阪北部地震で高槻市の女児(9歳)がブロック塀の下敷きになり死亡した。
このブロック塀は途中で継ぎ足しをした違法建築だったことが判明。だが詳細はいまだ不明で、同市教育委員会は「いつ、誰に工事を発注したのか、費用がいくらだったのかなどの資料が残ってないので何もお答えできません。現在調査中です」(学務課)と財務省のような返答だ。
今回の事故は古いブロック塀の危険性を露呈した。「ウチや田舎の実家の塀は大丈夫?」と心配している人も多いだろう。そんな悩みを解消するのがコンサルタントやリフォーム業者だ。不動産コンサルタント「さくら事務所」のホームインスペクター・柴尾竜也氏が言う。
「古くなったブロック塀はヒビが入ったり、継ぎ目に亀裂が生じて内部に水が入り、鉄筋を腐食させることがあります。もともと田んぼだった住宅地だと地盤が弱いので傾きやすい。木の根が成長して塀を圧迫したり、大型ダンプの通行が多くて知らないうちに塀が傾くこともあります。きれいに見せるために吹き付け塗装したブロック塀を見かけますが、劣化が分かりにくいので要注意です」