トンガ海底火山の大噴火は「南海トラフ」大地震とリンクする 専門家が見解

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15日に起きた南太平洋のトンガ沖の海底火山では、日本や米国西海岸など太平洋沿岸で津波が確認された。

 この規模の噴火は「100年に1度」「1000年に1度」と報じられる一方、日本ではトカラ列島をはじめ、南海トラフ地震の津波が想定される高知県や和歌山県などでも津波が観測された。津波の大きさは高知県室戸市で80センチ、土佐清水市で90センチなど。和歌山県串本町と御坊市でともに90センチなどだ。このためツイッターでは「南海トラフ」がトレンド入りした。

 大噴火したのは南海トラフの大地震に影響する場所なのか。立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授がこう言う。

「トンガ海溝は極めて地震の多いところで、今回の海底火山の噴火がどの海溝型地震と関連するか判断するのは難しいながら、海溝型地震の後の火山の大規模噴火というのは間違いありません。トンガの海底火山噴火は、インド・オーストラリアプレートの下に太平洋プレートが潜りこんでいるところで発生しています」

 近年、太平洋プレートの動きが活発化しているという点では、日本にも影響があると考えるのが妥当だ。

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