年末に相次いだ首都圏の揺れ…2022年に巨大地震の危ない場所はどこか? 専門家が見解
12月30日午前9時42分頃、千葉県北西部を震源とした地震(震度2)が発生した。規模は小さかったが、前29日、午前11時半頃には東京都23区を震源とした震度3の地震が起きている。23区を震源とする地震は11月から4回目だ。首都圏直下には、最下層の太平洋プレート、その上にフィリピン海プレート、さらに北米プレートの3つのプレートが重なっている。もともと地震のリスクが世界でも最も高いエリアのひとつだ。
立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授が解説する。
「地震の発生源は、①太平洋プレートの内部②フィリピン海プレートとの境界③フィリピン海プレートの内部④北米プレートとの境界⑤北米プレートの内部と少なくとも5種類以上の可能性があります。どこが震源で起こるかは分からないです。たとえば、30日の千葉北西部の地震は深さが約70kmで、位置的には太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界で起こったと考えられます。29日の23区の地震は深さ約30kmで、北米プレートとフィリピン海プレートの境界付近で発生したとみています」