山の手の歴史・文教地区「文京区」が進める 子ども支援と分煙環境の共生施策
東京都文京区。小石川、本郷に代表される山の手の高級住宅街が広がる一方、護国寺、傳通院、根津神社など由緒ある神社仏閣や六義園、小石川後楽園といった庭園、そして東京大学、お茶の水女子大学がある歴史と文化のまちである。
人口は23万2177人(1月1日現在)で、ここ数年増え続けている。高級住宅街が広がるエリアにもかかわらず子ども人口、子育て世代(25~39歳)が増え続けている点が特徴的だ。
当然のことながら区は子育て支援に力を入れていて、区独自の給付金事業「文京区高校生世代育成支援金」「文京区児童手当対象外世帯独自給付金」を実施、地域の子育て情報などを満載した「文京区子育てガイド」も充実している。
そんな文京区が近年取り組んでいるのが、分煙環境の整備だ。2017年度から「喫煙者と非喫煙者の共生を図ることを目的」として屋内喫煙所の設置及び維持管理にかかる費用の助成を行っている。助成内容は昨年度までは、①設置経費 限度額400万円(助成率100%)②保守管理費 各年度60万円(同100%)であったが、今年度からは区の重点施策に掲げ③賃料(優先整備地区限定)各年度70万円(同100%)を加えた。これは東京23区の中でも手厚いものとなっている。