松本人志と故・志村けんは何が違う?女性関係で失敗する男性に足りない「誠意」の見せ方
「週刊文春」が報じた性加害疑惑を受けて松本人志(60)は、裁判対策に専念するため芸能活動を休止した。疑惑の真相は裁判で明らかになるのだろうが、セックスにおける合意の有無は一般の人でも少なからずトラブルになる。
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松本本人も所属する吉本興業も疑惑を否定するが、記事で名前が挙がったたむらけんじ(50、現在は米国在住)は、セックス目的については否定しながらも、「(女性を紹介する)飲み会があったことは事実です」と現地のラジオ番組で語っている。「僕の感覚では合コン。女性と一緒に飲む飲み会的な感覚でやってしまった」という。
しかし、文春に登場した女性5人は、そろって飲み会後半に行われたゲームをキッカケとした性加害疑惑に言及。たむらの主張とはかなり食い違う。
単なる飲み会だとすれば、なぜ性加害疑惑の被害者が生まれたのか。松本がXに投稿した「事実無根なので闘いまーす」の内容は、どんなことを意味するのか。たとえば、女性5人がそもそも会ったこともない相手でデタラメだから事実無根なのか、それともセックスの合意がないという女性側の主張が事実無根なのか。超大物芸人の性加害疑惑は、今後の展開に興味が尽きない。
■女性のワンナイト目的は34%が「付き合いたい」
が、ことセックスの合意については、一般の人もしばしばトラブルになる。男女問題研究家の山崎世美子氏が言う。
「飲み会で盛り上がって男女がそれなりの雰囲気になると、勢いでホテルに流れ込むことはしばしばあります。お互いがワンナイトラブで一致していれば問題ありません。しかし、女性はセックスをキッカケに男性との交際を望む人がいます。そういう女性の場合、翌日から男性につれない態度を取られると、『なんで連絡くれないの?』と2人の距離を縮めようとして、それでも男性がなびかないと、態度を硬化させて関係がややこしくなりやすい。怒った女性は男性への嫌がらせとして『無理やりホテルに連れ込まれた』などとセックスについての不同意、すなわち性加害の主張に転じるのです」
Sirabee編集部が10~60代の男女1433人を対象にワンナイトラブの経験について調査した結果、「経験あり」は全体で29.5%。男女別では、男性33.6%、女性25.3%と男性がやや多い。年代別では、40代が最多の33.6%で、10~20代、30代、50代も3割近い。ワンナイトラブは世代を問わず広がっている。
一方、20~30代の婚活・恋愛情報サイト「愛カツ」が恋愛結婚学研究所と共同で調査した「一夜の恋(ワンナイトラブ)」に関する調査で、いきさつを尋ねたところ、トップは「相手と付き合いたいと思った」がぶっ千切りの34%。以下、「セックスがしたい」(19%)、「自然の流れで」(18%)、「相手の押しに負けたから」(16%)、「誰かと一緒にいたい」(11%)と続く。
男性はワンナイトのつもりでも、女性の気持ちはそうではないことが見て取れる。もしワンナイトの相手が会社の部下や同僚で、結果として女性の気持ちを踏みにじったことになると、会社での立場が危うくなるかもしれない。男性が知らないうちに、女性から警察に被害届を提出されると、逮捕される恐れもある。ちょっとした思い違いや酔った勢いが、シャレにならない事態を招きかねないのだ。
性に関する相談窓口「せい相談所」代表のキム・ミョンガン氏が言う。
「相手が嫌がることをすれば、挿入はもちろんボディータッチでも性加害になります。では、合意の有無はどう判断するかというと、セックスの前に同意書を交わす人はいないでしょうから、その判断は難しい。ただし、行きずりのセックスでも、相手に誠意を感じてもらうことができれば、不同意性交罪で訴えられるリスクは少ないでしょう。大人の社会で誠意とは、ズバリおカネです」
六本木ヒルズの地下駐車場に隣接した多目的トイレ不倫を暴露された渡部建(51)は、さっさとコトを済ますと、女性にタクシー代1万円を渡してサヨナラしていた。週刊文春が松本人志の性加害疑惑を報じた記事に書かれたタクシー代は3000~1万円だった。渡部より安いケースもあったらしい。3000円というと、ピンサロ料金よりも超激安のドケチぶりだ。