自民がSNS選挙対策協議で偽情報「罰則強化」の笑止千万…「Dappi」誹謗中傷問題を放置してどの口が?

公開日: 更新日:

《裏金事件の汚名返上とばかり躍起になっているが、全く信用できない》《隗より始めよ、と言いたい》――SNS上ではこんな意見が目立つ。公職選挙法違反などの疑いが指摘されている昨年11月の兵庫県知事選で浮き彫りになった、選挙期間中のSNS(交流サイト)の活用を巡る問題で、対策案をまとめた自民党に対してだ。

 自民党は5日、選挙の法的課題を議論する与野党協議会で論点を提示。それによると、選挙中にSNS上で誹謗中傷やデマが拡散されても、現行制度では「類型化して違法性を認定するのは困難」と指摘。このため、選挙運動の妨害行為を阻止するための手段として、新たに候補者への偽情報に対する罰則強化を明記した。

「社会的に関心が高い問題に何も答えを出さないのは立法府の役割を果たしているのか、という強い声をいただいている」(自民党の大野敬太郎議員)

「表現の自由」を巡る解釈もあり、罰則強化には慎重論もみられる中、自民党は各党に協力を呼びかけているという。

 SNSで虚偽情報を拡散され、関係者の自宅にまで押しかけ拡声器で威嚇する。兵庫県知事選では常軌を逸した行動が散見され、自死に追い込まれた被害者も出ている。実効性の高い何らかの対策が必要なのは論を俟たない。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで