EDもオンライン診療の時代に。プライバシー重視の男性用医療サービスとは

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オンライン診療で話題の「ノア」とは

 患者が医療機関や薬局には行かず、自宅などでスマホやパソコンを用いて予約から問診・診察・処方・決済までを行う、いわゆる「オンライン診療」が今、脚光を浴びている。中でも最近、特に注目を集めているのが男性用オンライン診療の「ノア」だ。はたしてどんなものなのか取材した。

■2022年、日本でのサービスを開始

 ED(勃起不全)や早漏、AGA(男性型脱毛症)など男性特有の診療をオンラインで提供している「ノア」は、運営会社であるОrdinary Folkによってアジアの人々が直面する医療課題を革新的に解決するために設立されたデジタルヘルスケアブランド。深く根づいた文化的価値観や時代遅れの医療モデルを全て刷新し多くの人々が経験する健康問題についてオープンな対話を促進することで、どこからでもアクセス可能で高品質かつ手頃な料金の治療を提供するプラットフォームを創造するというビジョンを構築。まずはシンガポールで創業した後、香港を経て2022年、日本でのサービスを開始した。

52%の男性がEDを「人生で一度は経験する」

 現在「ノア」が主に扱っているEDはErectile Dysfunctionの略。「勃起不全」すなわち「勃起機能の低下」を意味し、満足な性行為を行うのには十分な勃起状態が得られない、または維持できない状態が持続することを指す。

 加齢やストレス、心疾患、喫煙、高血圧糖尿病などさまざまな原因で起こるとされ、男性の52%が「人生で一度は経験する」といわれている厄介な症状ながら、EDとされる男性のうち医療機関で受診している人はわずか7.6%、処方薬での治療を行っている人も14.5%しかいない。しかも、最近は若年層でも増えているのが現状とノアの担当医、佐藤陽一医師は語る。

わずか3ステップでEDの診察・治療が可能に

 では、「ノア」の男性用オンライン診療サービスではどのようにしてEDを診察・治療していくのだろうか?

 ①1~3分程度のウェブ問診で過去の病歴などについて回答する。

 ②回答内容をもとに医師がチャットで診察する。

 ③診察後すぐに薬が届く。

 と「ノア」ではわずか3ステップでEDの治療が可能だ。

 「ノア」の最も大きな特徴はプライバシーを重視していることだろう。例えばプライベートな質問はオンラインで回答できるし、EDの薬を処方するには医師による診察が必ず必要となるが、診察はどこからでも誰にも会わずにチャット(ビデオ通話も可能)のみで完了する。さらに、支払いはクレジットカード、もしくはカードの明細が気になる人はコンビニ払いも使える。

■リーズナブルな料金も魅力

 処方される薬は安全性と効能において信頼のおける、日本の製薬会社による全て国内正規品の医療用医薬品が診察後5時間以内にスピーディに配送され(都内なら最短43分で到着も可能なエリアも)、宅配便業者の営業所で受け取ることもできるので同居家族であっても気づかれる心配もない。

 気になる費用は初診料が2000円(日刊ゲンダイ限定で初診料2000円オフ実施中。支払いページでクーポンコード「noahgendai」を入力)、これにプラスして医師の診療や相談をしたうえで選択された薬の料金がかかるが、薬は1カ月、3カ月、6カ月とまとめて購入することもできるので極めてリーズナブルな料金といえる。

 ちなみに、購入前および診察前の段階から専門のケアチームが電話、メール、チャットで相談に応じてくれるというから何かと心配な人、疑問のある人とは利用してみてはどうだろうか。

最大のメリットは気軽に受診できること

 実際に「ノア」でEDの治療にあたっている佐藤陽一医師にオンライン診療のメリットを聞いてみた。

「EDで悩んでいる方の中には病院に行くのに抵抗がある、診察を受けるのが怖いという人が少なからずいますが、オンライン診療の最も大きなメリットはそうした方々が気軽に利用できるということです。また、病院に行ってはみたものの、上から目線の医師にあたってしまってそのことでトラウマになっている方もいますし、治療を受けたくても地方なので受けられないという方もいます。そんな方々にもオンライン診療がおススメです」

■オンライン診療で最も大事なのは患者と医師のコミュニケーション

 佐藤陽一医師が治療に際して日々心掛けていることは何だろうか?

 「患者さんとの信頼関係を築くということですね。これはオンライン診療の唯一のデメリットとも関係してくると思うのですが、もちろん対面で直接顔を見て診療したほうがいいことがあるのも事実です。したがって、そのデメリットを補うために問診表をきちんと書いてもらうことは患者さんの正しい情報をより多く得るという意味でとても大事なんですよ。例えば薬を処方する際、中には血管の過度の収縮や拡張を起こして脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めてしまうような薬もありますから、問診をきちんとして場合によってはこの薬は危ないからやめておこうとか、あるいは半分から始めてみようとか、そういう判断をするためにも患者さんとのコミュニケーションはとても大切なのです」

体験した記者も納得!

 まもなく還暦を迎えようとしている記者も実は数年前からEDの症状が出ており、街中のクリニックでED薬を処方してもらったことはあるが、オンライン診療を受けたことはない。そこで今回「ノア」を体験してみることにした。

 すると、たしかに先生に自分の今の不安や心配事をしっかり聞いてもうことができ、診療がスムーズで終えることができた。しかも、これまではクリニックに入る時や待合室でどうしても他人の目が気になったりしたものだが、これならわざわざクリニックに出向くことなく、薬もすぐに自宅に届くのでストレスがない。記者も今後は「ノア」をしばしば利用することになりそうだ。

ますます進化する「ノア」のサービス

 今、大いに注目を集めている「ノア」だが、これらのユーザー目線で展開しているサービスに満足しているわけではない。

 今後、いつでも、どこからでも必要な治療を受けられるよう、完全オンライン展開、コンビニでの支払い、営業所での受け取りなどの支払い方法・受け取り方法を全国に広げていく予定だ。さらに、現在取り扱っている錠剤の形状だけではない、さまざまな形状の薬や自社製品の拡充を進めることで現在対応しているEDと早漏、AGAに加え、睡眠障害、ダイエットの治療も開始する予定だという。

「私たちのゴールは処方薬だけでなく、自然なサプリメントやセラピーを含む総合的な健康課題の解決を提供することであり、男性の健康、栄養、パフォーマンスを向上させるお手伝いをすることです。最終的には当社のサプリメントが日本全国の小売店でも入手できるようにすることも進めています。全国でさまざまな方法、場所、流通方法を通じて『ノア』の製品を簡単に試すことができることを目指しています」(Оrdinary Folk創立者およびCEOのロー・俊暉)

「ノア」の今後には大いに注目だ。

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