専門筋はこう見る 日本の有力選手が五輪本番に弱い理由

公開日: 更新日:

「五輪の舞台には『魔物がすむ』といわれている。魔物を生むのは自分の心。4年に1度の大会はそれだけ特別なものなのです。浅田さんは2度目の出場でしたが、異常な雰囲気にのまれ、SPの最初のジャンプで失敗し心も体も制御不能になった。金メダルへの強い思いが緊張感を増幅させたのでしょう。だからメダルの可能性が消えると重圧から解放され、最高の演技をした」

 高梨はどうか。
 本人は「からだが固まってしまった。やはり(五輪は)何かが違うと感じた」と漏らしていた。どんな心理状態だったのか。

「17歳の彼女は怖いものなしで初の五輪に出た。選手にとって一番の重圧は『勝って当たり前』といわれること。注目度が他の大会とはまるで違う五輪で、そのプレッシャーを初めて経験したのでしょう」(前出の児玉氏)

 日本選手は、五輪前の国際大会は何度も表彰台に上がるのに、「本番になるとふるわない」といわれてきた。ソチでメダルなしに終わった高梨などはその典型だ。

 旧ユーゴのナショナルスキーチームのコーチだった平山昌弘氏は、有力な日本人が五輪でコケる理由についてこう語る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性