ザンビア戦逆転勝利も…日本は“不安材料”抱えたままW杯へ
しかし同44分、ルバンボ・ムソンダにミドルシュートを打たれ、コースに入った山口の足に当たって同点ゴールが決まり、試合を振り出しに戻されてしまう。ところがその2分後、途中出場のMF青山敏弘が自陣からロングパス。これをFW大久保が左足ボレーで叩き込んで4-3。日本代表が劇的勝利を飾り、2日のコスタリカ戦に続いてW杯前の強化試合2連勝を飾った。
もっとも、この日のザンビア戦で不安材料も多く見つかった。現地で取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏が言う。
「本田は全般的にプレーにキレがなく、身体が重たい印象で運動量も少なかった。選手同士の距離感が間延びしているのが気になった。例えば相手ボールの際、先発した1トップの柿谷曜一朗、本田、香川、岡崎が連動しながら囲い込んだりするが、今日の試合ではそうしたシーンが見られず、中でも香川の動きの悪さが際立った。3点を許したDF陣も大いに不安だ。逆転勝利を手放しでは喜べません」
日本代表は7日、ブラジル入りして8日からトレーニングを開始する。