「検証」より「新監督」 前のめりサッカー協会の“本末転倒”
日本サッカー協会は1日、臨時技術委員会を開き、代表監督選定の責任者としてザッケローニ監督を招聘した原博実委員長(統括、強化担当)が、「この4年間の流れが分からないと(代表監督選びは)難しい。継続性も必要。4年間を知っている自分が中心になって(後任監督候補と)交渉したい」と話した。
後任のメドについては「すでに決まったような報道が多いが、まだ何も決まってない。すべてはこれから」と苦笑しながら、「リストアップはしている。9月(上旬)の代表戦2試合に間に合わせたい」と付け加えた。
報道によると後任は、母国メキシコ代表を02、10年W杯でベスト16に導いたハビエル・アギーレ(55)に内定済み。原委員長がウソをついているか、それともスポーツマスコミがデタラメを書いているのか……。あるサッカージャーナリストがこう解説してくれた。
「アギーレが有力候補であることに間違いないが、例えばコロンビア代表のホセ・ペケルマン監督(64)など、原委員長が連絡を取っている大物監督は何人もいます。それでも、各スポーツ紙がアギーレ確定で突っ走るのは、原委員長の『異国暮らしはストレスがたまる。健康な人に限る』というコメントが根拠となっているからです。4年後のロシアW杯は60歳未満の監督で臨みたいと原委員長は考えており、“年齢制限”に引っ掛からないというのも、アギーレ確定報道に拍車を掛けているのです」