W杯 惨敗ジャパンに残ったのは「経済損失300億円」
「捕らぬ狸のナントカ」だ。
日本サッカー協会は、14年度予算に「ブラジルW杯ベスト8入り」を想定して予算を組んだ。
FIFAは、W杯全出場国に対して「出場料8億2000万円」をボーナスとして支給する。勝ち進むとボーナスは増額され、ベスト8に入ると14億3000万円にアップ。その金額を前提に編成したが、結局1分け2敗であえなく1次リーグ敗退となり、ザッケローニ監督と選手は27日夕に険しい表情で帰国した。
「ブラジルW杯の目標設定が、前回南ア大会のベスト16を上回るベスト8だった。予算編成の際にベスト8以下を想定するのは問題アリという声が強く、それで14億3000万円が織り込まれた。6億1000万円の“大幅減額”です」(マスコミ関係者)
■岡田監督は「ベスト4」
それでも南ア大会よりはマシである。当時の岡田監督が「目標はベスト4」と大風呂敷を広げてしまい、サッカー協会関係者は「いくらなんでもムリだって…」とブツクサ言いながら、予算編成にベスト4のボーナス分の18億円(当時=今回は20億4000万円)を計上した。結果はベスト16止まり。ボーナスは8億円だったので「10億円の減額」と今回よりも痛手をこうむった格好だ。