本当にアギーレでいいのか? 次期代表監督の「必要絶対条件」
ポスト・ザッケローニ報道が過熱する一方だ。一部のスポーツ紙によると母国のメキシコ代表を02年、10年のW杯でベスト16に導いたハビエル・アギーレ(55)の一本かぶりの様相を呈している。スペインのマルカ紙も現地29日、「日本を指揮するために4年間日本へ」と見出しを立て、7月末に来日して記者会見を行うと報じた。
02年W杯日韓大会でメキシコ代表は、福井県三国町で事前キャンプを行った。アギーレは滞在中、日本人のおもてなし精神に感動し、それから日本に好感を持っているといわれる。細かくパスを回し、俊敏性を最大限に生かすサッカーが得意中の得意。人柄は温厚で誠実。性格も日本人向きともっぱらだ。
もっとも、日本サッカー協会関係者は「有力候補のひとりであることは否定しないが、まだ何も決まっていない」と、こう続ける。
「アギーレの元には日本以外からもオファーが届いているといわれ、年俸など具体的な条件を詰めている。交渉当事国に対しては『日本からも誘われ、年俸2億円以外にメキシコとの往復旅費、滞在中の経費など付帯事項として年1億円がプラスされる』などと牽制するのは、当たり前ですから」