粘り強い年下スピースと優勝争い 首位・松山にかかる重圧
「ダンロップフェニックス」は(宮崎・フェニックスCC=7027ヤード・パー71)一騎打ちの様相を呈してきた。2日目上がりの18番パー5で、松山英樹(22)が2打目をピンそば20センチにつけると、日本ツアー初出場のジョーダン・スピース(21)も負けじとピン奥1メートルにつけ、ともにイーグルフィニッシュ。ギャラリーから大きな拍手が巻き起こった。
2日目は同組の藤本佳則(25)が途中で棄権し、11番からはマッチプレーの様相。2人とも同じ1イーグル、6バーディー、1ボギーの64で回り、松山は通算10アンダー単独首位。スピースは1打差2位タイにつけ大会3日目も同組になった。米ツアーでしのぎを削る2人だが、どちらが強いのか。
松山はスピースについて、「体調が悪いみたいだが、それでもこれだけスコアを伸ばしてくるのはさすが」とコメント。スピースは「ヒデキはパッティングが素晴らしい。タフな相手になることは間違いない」と、2人とも優勝をにらみ火花を散らしている。
ともに米ツアー1勝。世界ランクは松山20位に対してスピース14位。ホームでの戦いに松山有利と見る向きも多いが、スピースはポスト・タイガーの有力候補といわれる米ツアー期待の若手だ。