粘り強い年下スピースと優勝争い 首位・松山にかかる重圧
松山もスピースの実力を知っているだけに、付かず離れずの展開にイライラして、5番、13番とショットを曲げるとドライバーを地面にたたきつけるなど、マナーが悪かった。淡々と冷静にプレーしたスピースとは好対照だ。
田原紘プロが、週末2日間の戦いをこう予想する。
「お互いに手の内を知っていると思いますが、松山はツボにはまると、日本人離れした爆発力を発揮する。一方、スピースはプレーが丁寧で、外国人とは思えないうまさを持っている。粘り強く、決して大崩れしないのが強みです。松山にしてみれば、初めて日本に来てすぐに優勝をさらわれたら、プライドが許さない。同じ舞台で戦っているライバルが2位につけたことで、負けられない思いがさらに強くなったはずです」
ショットを曲げてドライバーに当たり散らしている松山はどうやら、ヒタヒタと迫るスピースに恐怖を感じてビビっているのかもしれない。