一茂氏は一度も出ず…長嶋家の“闇”が正月特番で浮き彫りに
テレビ局関係者が嘆息する。
「長嶋さんと一茂さん、というより、一茂さんと三奈さんの絶縁状態が原因でしょう。現在、『長嶋茂雄』の肖像権や資産管理を行っているのは、三奈さんが代表を務める『オフィス・エヌ』という会社です。『オフィス・エヌ』、つまり、三奈さんがOKを出さなければ我々テレビ局もミスターの映像などは使えない。『オフィス・エヌ』はメディアに対して非常に協力的ですが、こと一茂さんが関わる番組に関してはそうではありません。一切、使用許可が出ないだろうと、こちらも自主規制せざるを得ないところがある。それほど2人の仲はこじれている。そんな異常な状態が今も続いているのです」
■現在も続く三奈さんとの“絶縁状態”
兄妹の断絶の発端は09年、田園調布の自宅などに保管されていた長嶋氏の記念品や愛用品の数々を一茂が独断で福井県福井市にあった「スポーツミュージアム山田コレクション」に売却したことだ。
大量に売り払った“お宝”の中には、07年に亡くなった亜希子夫人の私物も含まれており、これに長嶋氏と三奈さんが激怒。直後に、一茂の個人事務所で一茂夫人が社長を務める「ナガシマ企画」が、「長嶋茂雄」を商標登録したことで火に油を注いだ。もともと「長嶋茂雄」は「オフィス・エヌ」が商標登録をしていた。