メジャー各球団が二の足踏むイチローの“身体的欠陥”
年齢的なリスクがネックになっているのは間違いなさそうだ。依然として今季の所属先が決まらないイチロー(41=ヤンキースからFA)の衰えを各球団が不安視している。
米メディアの報道を総合すれば、イチローに関心を寄せているのはブルージェイズ、オリオールズ、マーリンズに加え、ここにきて主力に故障者が出たナショナルズ、タイガースの5球団。「4人目の外野手」、もしくは主力が故障から復帰するまでの代役候補らしい。交渉が進展しないのは多くのチームがイチローの健康状態に不安を抱いているからだ。
ここ数年のイチローは視力の低下が著しいといわれる。試合中、眼鏡やコンタクトレンズを使用して視力を矯正しないのは、打席での感覚が狂うからだそうだ。これまでは経験と勘で視力の低下をカバーしてきたものの、限界に近づいているのだろう。外野守備で全盛期なら難なくさばいていた当たりでも、昨季は目測を誤って頭上を越されるシーンがあった。
メジャーでは35歳を過ぎて、視力の低下から引退を余儀なくされる選手が少なくない。特に球種の見極めや打球の判断が要求される野手にその傾向が強いとされる。イチローに興味を示している球団は視力の衰えから、かつてのパフォーマンスは期待できないと不安視しており、獲得に二の足を踏んでいる。イチローは今年の10月で42回目の誕生日を迎える。契約に支障をきたすほどのケガや持病はないにせよ、メディカルチェックでは視力検査が重点的に行われるに違いない。
あと156本に迫ったメジャー通算3000安打を目標に掲げながら、安打を積み重ねられない可能性もある。