イタリアがベルギー撃破で底力 “史上最弱”の前評判を覆す

公開日: 更新日:

 試合は前半32分、MFジャッケリーニのゴールでイタリアが先制。後半のアディショナルタイムには、チームと同じように史上最悪の背番号9とヤユされ続けたFWペッレが、見事なボレーシュートでトドメを刺した。

 試合後、狂喜乱舞するイタリアの選手たちを尻目にベルギー選手は、まるでこの世の終わりを迎えたかのような沈痛な表情を浮かべていた。

「試合前、04年ユーロで知り合ったベルギー人記者に『決勝まで行くんじゃないの?』と尋ねたら『試合を見てみないと分からないね』と言いながら、その表情から『行けるに決まってる』という“上から目線”的な思いが読み取れた。イタリア戦の直後、すれ違ったベルギー人記者が《最悪の試合だった》と吐き捨てた。選手もメディア関係者も、ユーロ初戦敗退は相当にショックだったようです」(元川氏)

 イタリア国内では、ベルギーに負けた時点で決勝トーナメント進出は絶望的となり、イタリア代表の関心事は「大会後に退任するコンテ監督の後任人事だけ」と言われていたが、ベルギー戦勝利でイタリア代表、一気に頂点にまで上り詰める可能性も出てきた――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???