新星シンクロ日本 チーム首位発進も井村HCまだまだ不満
この人の頭には東京五輪の金メダルしかない。
28日に開幕したシンクロのジャパン・オープン(東京)は、国際水泳連盟のワールドシリーズ第3戦に位置づけられ、過去最多の20カ国が参加。しかし、リオ五輪のデュエット、チーム(団体)で金、銀のロシア、中国は出場していない。日本がチーム・テクニカルルーティンでトップに立ったのは当然だ。
新星日本は、リオで銅メダルを取った団体戦のメンバーが大幅に入れ替わり、デュエットもエース乾友紀子の相棒が代わった。東京五輪へ向けての新メンバーの演技はまだまだ未熟で、日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(HC=66)は連日不満顔。この日も「メンバーの入れ替わりによる違和感はなくなってきたが、私が泳いで欲しい演技ではない。もっと進化して欲しい」と厳しい評価だった。
「シンクロの母」と呼ばれる井村HCは、1984年ロス五輪から6大会連続でメダルに導き、中国のヘッドコーチとしても北京、ロンドン大会でメダル獲得に貢献。14年に日本代表コーチに復帰すると、昨年のリオではデュエットで2大会、チームで3大会ぶりに表彰台を復活させた。