主将の吉田亜沙美が若手にダメ出し 女子バスケの夢と現実
昨夏のリオ五輪で8強入りした女子バスケットボール日本代表が25日、アジアカップ(7月=インド・バンガロール)に向けた合宿を公開。米女子プロバスケットボールWNBAのシアトル・ストームでプレーする渡嘉敷来夢(25)ら一部選手を除く18人の候補が約2時間半のメニューをこなした。
アジアカップは18年W杯(スペイン)の出場権がかかる。さらにW杯の結果次第では東京五輪の出場権が得られるため、まずはアジアカップ優勝が最低限のノルマになる。
今回の代表候補にはリオ五輪組の他、昨季のWリーグ(女子日本リーグ)のJX-ENEOSの9連覇に貢献したSGの藤岡麻菜美(23)らの若手も名を連ねた。トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)に説得されて代表復帰を決めたリオ代表主将の吉田亜沙美(29)は、若手の成長に目を細めながらも女子バスケ界についてダメ出しした。
吉田によれば、女子の最高峰リーグであるWリーグには、レギュラーシーズン出場だけで満足する選手が多いという。そして、「最初から代表入りを諦めている選手が少なくない。全員にチャンスはあるはず。各選手の意識を高めないと、日本のレベルは上がらないし、代表チームの底上げにならないと思います」と言った。
若手の台頭なくして、東京五輪でのメダルは厳しい。