「やめたかった」 競泳・金藤理絵が語る“リオ金”の前と後
――金メダリストになって、これまでと変わったことはありますか?
「周囲の反応、見る目が変わりましたね。イベントやテレビ番組にも出させていただきましたし。以前からイベントや水泳教室などを通じて子供たちと触れ合いたいと思っていたので、そういう機会を提供してもらえてありがたいと思っています」
――今後は第2の金藤理絵を育成したいですか?
「実は、私は指導者には向いてないと思っています。今、東海大水泳部の後輩たちを教えていますが、私を指導した加藤コーチの苦労が分かりました。学生にアドバイスし、それができなかった場合、次にどうアプローチすればいいか分からない。選手ができない時に、できるまで根気強くアドバイスしていくということは大変なことなのだと気付きました。指導者というよりも子供と触れ合って水泳の普及に携わりたいですね」
――金メダリストとして子供たちに伝えたいことはありますか?
「水泳を楽しんで欲しいということです。水泳をしていてタイムが伸び悩んで嫌いになる子は少なくないと思います。つまずいている子供たちに私が何かヒントを与えてサポートしたいです。水泳を好きになれば、練習して記録が伸びて、さらに上のレベルを目指すようになる。指導者というよりもアドバイザー的な役割を果たしていきたいです。今までも参加していましたが、これからは定期的に水泳教室などのイベントを開きたいですね」