「やめたかった」 競泳・金藤理絵が語る“リオ金”の前と後
「それでも続けてこられたのは、私が自信をなくし目標を見失った時でも、私の代わりに信じ続けてくれた加藤コーチの存在と、結果が出ない時でも、所属先(ぎふ瑞穂スポーツガーデン)の人や両親のように、頑張っている姿を見て応援してくれる人がたくさんいたからです。試合に負けても、所属先の人は『今後、どうサポートすればよろしいですか?』と言ってくれました。応援してくれる人のためにやるのはこういうことなのかなと分かりましたし、自分の中に勝ちたいという気持ちが芽生えてきました」
――今はやりきったという気持ちが強いですか?
「だから気持ちも前に向かないのかもしれません。気持ちも体も乗ってないので、(4月の世界選手権日本代表選考会を兼ねた)日本選手権に出場できる状態ではありませんでした。現役を続けるのであれば自分が成し遂げていない世界選手権の表彰台や世界新記録更新を目標にしますが、今年はそのチャンスがなくなりました。また、頑張りたいと考えが変われば、20年東京五輪も視野に入ってくるかもしれません」
■「指導者には向いてないと思う」