“サヨナラ負け”ベルギー戦 日本に欠けた逃げ切りの方策

公開日: 更新日:

 西野監督が頭を抱えて髪をかきむしれば、2点目を叩き出したMF乾はユニホームで顔を覆って泣きじゃくった。

 3日午前3時にキックオフした決勝トーナメント1回戦。FIFAランク3位の欧州最強ベルギーを相手に後半23分まで2点リードしながら、アディショナルタイム4分に決勝点を奪われた。

 天を仰ぐMF香川、視線を宙にさまよわせてボー然と立ち尽くすMF本田。試合終了を告げるホイッスルが鳴ったピッチには、九回2死からサヨナラ本塁打を浴びた野球の敗戦チームと同じような光景が広がった。

 前半のベルギーの猛攻をしのいだ日本が先制したのは後半3分。MF乾からのパスを受けたMF柴崎がセンターサークル内からスルーパス、右サイドを駆け上がったMF原口がペナルティーエリア(PA)内でこれを収めて右足を振り抜き、ゴール左に突き刺した。その4分後の後半7分には、MF乾がPA手前から無回転シュート。これがゴール右隅に決まり、日本が2点を先制するまさかの展開になった。

 この時点で守りを固める手もあったが、「2点先制後もオフェンシブに戦えていた。ゲームをコントロールできた時間帯もあったし、そのまま走った」と西野監督は追加点を狙いにいった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省は「品質管理徹底」と言うが…新たに放出の備蓄米「古古米」「古古古米」はおいしいのか?

  2. 2

    松山千春だけじゃない“黒い交際”が切れない芸能人たち…組長の誕生日会やゴルフコンペに堂々参加の過去

  3. 3

    中居正広氏だけが破った「SMAPの掟」…元女性アナへの“性加害”認定の泥仕合を招いたものとは

  4. 4

    回復しない日本人の海外旅行…出入国数はGWもふるわず、コロナ禍前の半分に

  5. 5

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  1. 6

    田中圭にくすぶり続ける「離婚危機」の噂…妻さくらの“監視下”で6月も舞台にドラマと主演が続くが

  2. 7

    「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻…家を追い出されるケースも

  3. 8

    世界卓球男子ダブルス 64年ぶり金メダルのウラに“大魔王”引き立てた「ミスターダブルス」

  4. 9

    星野源が新作アルバム宣伝ポスターで“炎上”騒ぎ…「孤独はなくならない」発言で心配な新垣結衣との夫婦関係

  5. 10

    備蓄米狂騒で進次郎農相ハイテンションだが…早くも剥がれた「弱者イジメ」の化けの皮