“サヨナラ負け”ベルギー戦 日本に欠けた逃げ切りの方策
残り1分でまさかの逆転負け。試合直後の西野監督は、「んー……、まあ……、これがW杯の怖いところでしょうか。世界との差? んー……それがすべてだとは思いますけど、まあ……(差は)わずかだとは思う」と何度も言葉に詰まった。
時間帯によってはベルギーは、本当に世界ランキング3位の優勝候補なの? という局面もあった。しかし、終わってみれば、3―2でベルギーの順当勝ちである。
「マイボールになってからの崩しなど日本の良い部分も出ていたが、2点をリードした時点で<リードをキープして逃げ切る>方策に欠け、2―2の同点に追い付かれてからは<延長に入って一度リセットする>ための選択肢もなく、同点に追い付いて意気上がるベルギーの攻勢を止められませんでした」(現地で取材中の元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏)
日本代表は今後、9~11月に計6試合のキリンチャレンジ杯をこなす。新生・日本代表からはベテラン勢がごっそりと抜け、大幅な世代交代の嵐が吹き荒れることになる。