中日・高橋周平 “脱スポンジタイプ”で見えた7年目の正直
【スポンジタイプ】
東海大甲府時代の恩師、村中秀人監督は「ひとことで言えば素直。僕やコーチの言うことはもちろんだけど、訪ねてくるOBの方々に言われたことを何でも聞き入れる。プロ入り後も、いろいろなアドバイスを聞きすぎて少し迷っているという話も聞いていたので、心配していた」と振り返る。
結果は出ていなくても、中日の地元・名古屋ではたびたびメディアに取り上げられた。一時期はプレッシャーから、頭が真っ白になったこともあったが、精神的にも成長した。
湘南クラブボーイズの田代栄次監督は「周りに気を使うタイプで、優しくて人が良すぎる部分もあります。一緒にお酒を飲むこともありますが、7年目になって少し余裕も出てきたように感じます。合うと思ったら取り入れ、そうじゃないと思ったら聞き流す、自分の中でうまく消化できるようになってきた」と言う。
【末っ子気質】
8歳上の兄、7歳上の姉をもつ末っ子。野球を始めたのは兄・恭平さんの影響だ。
「自宅も近所で小さい頃から知っていた」という田代監督は「当時は明るく無邪気なイメージ。小学校に上がる前からグラウンドに来てよくお兄ちゃんとキャッチボールをして遊んでいました」と話す。きょうだいの年が離れているせいもあって、周囲からかわいがられていたが、「野球に関してはスター扱いせずに厳しく接してきました。足も特別速くないし、体も大きくなかったですが、時間さえあればバットを振っていた。とても努力家ですね」とは田代監督だ。