中日石垣がフレッシュ球宴MVP 昨年欠場の鬱憤晴らす特大弾
郷里の酒田(山形県)から車で4時間かけて応援にやってきた両親が一番喜んでいるはずだ。
フレッシュオールスターでMVPに選ばれた高卒2年目の中日・石垣雅海(19)。1点リードで迎えた四回裏。イースタン4番手の阪口(DeNA)から、バックスクリーンに飛び込むソロ弾を放ち、100万円の賞金を手にした。
昨年もフレッシュ球宴に選出されながら、二軍調整中の藤浪(阪神)に頭部死球をくらって悔しい欠場。その鬱憤を晴らすかのような特大アーチだった。
「(バットの)芯に当たったのでいってくれという気持ちだった。チマチマした打撃より、狙うしかないと思って思い切りいきました。(両親に)恩返しというか本当に打てて良かった。今まで育ててくれて感謝している。柳田選手のようなフルスイングできる選手になれるように頑張りたい」
昨年は10月4日のDeNA戦で一軍デビューも果たした。左腕浜口に手も足も出ずに3打席3三振に終わったが、その後も当てにいく打撃はしない。尊敬するソフトバンクの柳田のような、全身の骨が折れてしまいそうなパワフルなフルスイングが持ち味。貧打の中日で、大きく育って欲しい和製スラッガーのタマゴだ。