中日・高橋周平 “脱スポンジタイプ”で見えた7年目の正直
【未完の大器】
そういわれて6年が経った。中日・髙橋周平(24・内野手)は2011年、3球団競合の末に中日にドラフト1位で入団。ドラフト制以降最年少の18歳4カ月でプロ初本塁打を放ち、デビューこそ華々しかったが、そこから伸び悩んだ。しかし、今季は二塁手に定着し、ここまで73試合で打率.264。得点圏打率はリーグ5位.344と勝負強さも発揮し、「7年目の正直」が見えてきた。
今年の春季キャンプから波留打撃コーチが付きっ切りで指導。居残り特打では、タイミングの取り方の矯正に時間を割いた。波留コーチが取り入れたのは「エアバスター」。バスターをイメージしてバットを出すことで、最短距離でムダのないスイング軌道をつくり出した。
「あいつはタイミング取るのがヘタクソやからね。ずっとそこしか言っていない。でも、タイミングの取り方だけは教えようがないから難しい。何かを掴んでくれたら」(波留コーチ)
高橋自身は、「ギリギリまでボールを呼び込んで打つようにしている。今もうまくいったり、いかなかったり」と話す。