昨季右翼定位置を奪取 ソフトB上林は左腕殺しの“毒舌家”
【左腕殺し】
ソフトバンク5年目の上林誠知(外野手・22歳)は左打者だが、左腕から3割以上打っている「左殺し」。藤本打撃コーチは、「入団してきた当初から、左腕には強かった」と、こう話す。
「左打者の上林が左投手を得意としている理由は、右肩の使い方です。背中側から入ってくるボールを見極めようとすると、どうしても上体が開きがちになるが、上林は右肩を開かず、ぐっと止めている。体勢が崩れないので、しっかりとボールを仕留められるのが強みです」
昨季はプロ4年目で初の開幕一軍。前半戦はバットで快音を連発、オールスターにもファン投票で選出された。が、体力不足もあって終盤に失速。工藤監督の印象も悪くなり、左投手のときは代打を出されるなどの屈辱を味わった。
今季はここまで打率.274、12本塁打、39打点(10日現在)。球宴はプラスワン投票で5242票を集めるも、わずか46票差で安達(オリックス)の後塵を拝し、2年連続出場はならなかった。