ヤクルト日本S連勝で2勝1敗も オリともどもフロントは「第7戦で決着」切望のナゼ
NPB主催の日本シリーズでは、入場料収入に応じて出場チームに分配金が出る。選手分配金は4戦目までの入場料収入から共通経費を差し引いた額の28%(勝者16.8%、敗者11.2%)だ。
両球団にも分配金が配られる。7戦目までもつれた2011年は約15.6億円の収入に対し、分配金は1球団当たり約3.5億円。試合数が多ければ多いほど、球団への分配金は増える。
プロ野球は折からのコロナで収入が激減。コロナ前の3分の1程度という球団もある。パ球団関係者は「開催経費は満員でも半分でも、あまり変わらないんです。コロナ対策もあるし、警備員を減らすわけにはいかない」というから、出費はかさむ一方だ。
ヤクルトもオリックスも優勝した手前、選手の年俸を下げるわけにもいかない。5000万円でも1億円でも多くの分配金をもらうため、両球団のフロントは「7戦目までやってくれ」と思っている。