水島新司さん死去「腕が伸びるアンダーシャツ」「ハエが止まる球」...子供たちが夢中で真似
「ドカベン」「あぶさん」などの人気野球漫画で知られる漫画家の水島新司さんが10日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。82歳だった。
新潟県生まれ。18歳で漫画家デビューし、「男どアホウ甲子園」や女性の水原勇気投手が変化球を武器にプロ野球で活躍する「野球狂の詩」、山田太郎らが登場する「ドカベン」、大酒飲みの景浦安武がプレーする「あぶさん」など、野球を題材にしたヒット作を数多く輩出した。
多くの野球ファンから愛された水島さん。少年・少女らが夢中になって真似したのは漫画に出てきたプレーの数々だ。
少年野球の経験者であれば、ドカベン・岩鬼の「悪球打ち」を真似て、大きく外れたボール球に飛びついてバットを振った経験を持つ人は少なくないだろう。グランドに生えている雑草をくわえてバッターボックスに立ったり、「秘打」の殿馬をイメージしてバットのグリップでバントしたり。
ピッチャーでは、長袖のアンダーシャツにゴムなどをつけて伸縮性を出し、「腕が伸びる袖」を作ってみたり、「ハエが止まる」ほどの遅い球を投げることは果たして可能なのかどうかに挑戦したりする子どももいた。